CES2025振り返り①SUMSUNGのMAP VIEWがすごい!

少し間が空いてしまいましたがCESの振り返りです。一言で言うと、百聞は一見にしかず、、、というのはまさにそうだなと思います。

スマートホームはAI化が当たり前

一番大きなスマートホームの印象は、日本ではまだなじみがない「スマートホームのAI化」でした。そして、大手スマート家電がスマートホームを牽引しています。どういうことかというと、「家電やデバイスがネットワークにつながる」だけではなくて、「家電やデバイスがネットワークにつながったうえで、セキュリティも高く、さらにAIが最適化してくれる」ところまで進んでいるということです。

色んなメディアで一番最初に取りあげられるSUMSUNGですが、僕目線で簡単にまとめてみましたので、ご覧ください。

SAMSUNG「AI for ALL」

SAMSUNGは「AI FOR ALL」というコンセプトで、全てにAIが関わっていることを強調していました。

今回のブースで大きくこの4つが展示PRされていました。最初にセキュリティが来るのが印象的。それは当たり前かもしれないですが、インターネットにつながるだけで個人情報や生活データを扱うわけで、強固なセキュリティが大前提。安心して使ってね、という話ですね。

そして、次は「簡単に接続できる」ということ。自分でいろいろやろうと思うと、セットアップが面倒ですが、スマホにアプリがあれば、対応デバイスの近くなら、「つながってないデバイス/家電があるよ」と教えてくれて、ユーザーはつなげるかどうかを意思決定するだけ。つながったデバイスの近くに来たら、スマホが簡易的なリモコン画面を出してくれる(Quick Remote)、といった具合に、こちらからのアクション=面倒が少なくなります。

https://qolkoujyokeikaku.com/wp-content/uploads/quickremote.mp4

また、自分で設定したスマートホームを家族やゲストに簡単にシェアできる「QR invitation」という機能もあります。これは、今の日本でいうと、Alexaアプリだと同じアカウントで使うとか、他のスマートホームアプリだと家族権限のような子アカウントを設定することでしか使えないことが多いですが、簡単にスマートホームをシェアできるので、詳しくない家族がいたら導入ハードルを下げられるんですよね。よく考えられてます。

https://qolkoujyokeikaku.com/wp-content/uploads/QRinvi.mp4

SUMSUNG [MAP VIEW]で家がスマホに!

そして、特徴的なのが「MAP VIEW」という機能。これは家の図面を造って立体化させて、そこに家電やデバイスを配置できるというものです。こんな感じ↓。

これができると何が便利かというと、「家全体の状態」が「ひと目(1画面)」で分かり、かつ「コントロール」できることです。(MAP VIEW https://partners.smartthings.com/map-view

去年のCESで発表・ローンチされたようですが、これって結構画期的だと思います。AlexaアプリやGoogle Homeアプリなどを使っている方はわかると思うんですが、デバイス一覧が並ぶとごちゃごちゃ、画面上で設定したゾーンやエリアはわかっても中身はひとつ進まないと別階層になっているんですね。

スマートホームの普及が進むアメリカでは、1世帯平均16 台の接続デバイスがあり、デバイスが増えても自動追加されるので管理手間が削減できるのと、これがひと目でわかるのはすごい!ということで、僕も自宅でやってみました。まず、アプリをダウンロードしてセットアップを開始すると以下のようなチュートリアルが。

スマート照明があれば、どの部屋の電気がついてるか、温湿度センサーがあれば部屋ごとの室温や湿度、スマートカメラがあればその画像がわかるようになっていて、例えばカメラはその画像を触るとスマートカメラの画面に、照明器具や家電の状態アイコンを触ればそのデバイスのコントロール画面に飛びます。

まず始めに自宅の間取り画像を読み込みます。図面の写真読み込みでも、手書き間取りでもできます。すると2Dで間取りが自動生成されるので、歪んだ箇所などを治します。これも簡単です。

平面図ができたら3D化されます。その後、デバイス追加に進むと、電源が入っているコントロール対象デバイスを探してくれます。我が家では、数十個もスマートホームデバイスがあるのに、デスクに置いているYEELIGHTのテーブルランプしかSmart Thingsに対応していませんでした(泣)

デバイスが追加されたら動作確認をして、その次に3Dマップに配置します。一番右のキャプチャでわかるように、MAP VIEW上でON/OFF操作ができるのがわかると思います。これがテレビや照明、スマートカメラやドアホンなどこれで操作できるなんて、まさに「家がスマホ」ですね。日本でももっと使える対応家電やデバイスが増えてほしいものです。

AmazonにもMAP VIEWが!?

これを調べているときに見つけた情報で、実はAmazonでもMAP VIEWがあるらしいです。アメリカでiOS限定らしいですが。ほぼSUMSUNGのMAP VIEWと変わらzう、同時期にリリースされているようです。

音声操作せずともどこからでも照明のオン/オフを切り替えたり、ドアロックの確認が可能で、プラグ、カメラ、サーモスタットなど、Alexaに接続できるほとんどのデバイスが対応しているとのこと。これはマジで日本にも展開してほしい!

https://qolkoujyokeikaku.com/wp-content/uploads/amazon-Mapview.mp4
出典 Amazon MAP View https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=118801770011
出典 Amazon MAP View https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=118801770011

まとめ

このように、最先端のスマートホームは、日本で得られる情報よりもはるかに進んでいます。こんな家に住めたら・・・こんな家電があったら・・・と思うと日々の暮らしがワクワクしませんか?また続編上げていきますので乞うご期待!

スマートホームの最先端に触れてきます!~人生初のCES視察~

年末年始がバタバタしていてブログ更新滞っておりました・・・。しかも年明け早々風邪をひいてまだ完全復活前です・・・。が、明日の夜から仕事でCESに行かせていただくことになりました。

CESとは?

世界有数のテクノロジーイベントであるCESは、1967年に始まった「Consumer Electronics Show」で、毎年1月にラスベガスで行われる業界向けの展示会です。全米民生技術協会(Consumer Technology Association、CTA)が主催する電子機器の見本市で2025年1月7日から10日まで開催されます。今年の展示会では、人工知能(AI)、スマートホームテクノロジー、自動車など、さまざまな分野における重要な進歩にスポットライトが当たる予定です。

主催者は、今は「Consumer Electronics Show」という表現は控えており、インターネットでググったら「The Most Powerful Tech Event in the World」と公式サイトの紹介がありました。

日本語翻訳にすれば、HPが日本語で見れます。https://www.ces.tech/

展示分野

CESの今年の展示分野は以下で、視察のメインは⑰のスマートホームですが、僕はこの中でも特に④⑤⑥⑪⑫⑬⑯㉓も注目してみてきたいと思います。


①5G
②アクセシビリティ(Accessibility)
③AR/VR/XR
④人工知能(Aerificial Intelligence)
⑤コンテンツとエンターテイメント(Contents & Entertainment)
⑥デジタルヘルス(Degital Health)
⑦多様性と一体性(Deliversity &Inclusion)
⑧フィンテック(Fintech)
⑨フィットネス(Fitness)
⑩フードテック(Food Tech)
⑪ゲームとeスポーツ(Gaming & e-Spoets)
⑫ホームエンターテイメント(Home Entertainment)
⑬ライフスタイル(Lifestyle)
⑭マーケティングと広告(Marketing & Advertising)
⑮ロボット工学(Robotics)
⑯スマートシティ(Smart Cities)
⑰スマートホーム(Smart Home)
⑱宇宙技術(Space Tech)
⑲スポーツ(Sports)
⑳スタートアップ(Startups)
㉑持続可能性(Sustainability)
㉒旅行と観光(Travel &Tourism)
㉓自動車技術と先進モビリティ(Vehicle Tech &Advanced Mobility)

全世界のメディアが注目

「CES」とググるといろんなテック系メディアがあげている記事を見かけますが、業界向けの展示会なので、一般ユーザーの僕たちには縁が遠いように思えます。展示内容が最先端テクノロジーなのと、メディアもテック系メディアが中心なので、小難しいことを書いてますが、実はこれらが僕たちの暮らしを劇的によくしてくれるものも多いので、メーカーには頑張ってもらいたいものです。

去年はLGの透明ディスプレイが話題になりましたね。使っていないときに存在感をなくしてくれるテレビとして。

https://chizaizukan.com/news/6uOcsVGKL0F2AfbJrZM1ml/

これを、一般ユーザーである僕たちに伝える術が不足してるんですよね。ライフスタイル系メディアが解釈して伝えてくれるようにならないかな~と個人的には期待しています。

「The Verge」というアメリカのテック系メディアは、今年の注目にスマートホームをあげています。

https://www.theverge.com/2025/1/2/24334411/samsung-instacart-smart-fridge-partnership
https://www.theverge.com/2024/12/18/24324162/lg-qned-evo-zero-connect-box-wireless-tv

ちなみに去年のCES2024の展示レビューでこんな記事も上がっています。

https://www.theverge.com/24043060/smart-home-interface-map-view-samsung-lg-amazon-ces-2024

韓国のサムスンは、日本を無視してグローバルに「Smart Things」というスマートホームソリューションを展開しています。これは小難しいことを抜きにして住む人により良い生活体験を与えてくれるコネクテッドホームで、つながっていないアナログな住まいと比べると、オートメーションや生活シーンによって自分たちにパーソナライズされた挙動をしてくれます。

おそらく、頭でイメージするよりももっとすごい快適性なんだろうなと思うので、毎年注目されているサムスンの展示もしっかり見てきたいと思います!

今回は短めですが、帰国したらレビュー記事を書いてみたいと思いますので乞うご期待!

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