最近気になった記事をまとめてみようと思います。スマートホームとは少し文脈が違いますが、暮らしを豊かにしてくれるテクノロジーのご紹介です。
1.米OpenAI出資のロボット企業、“家庭用人型ロボット”を公開 2024年中に家庭への試験導入へ
ノルウェーのロボットスタートアップ1X Technologiesが、家庭用ヒューマノイドロボット「NEO Beta」を発表しました。ロボットは産業系では進歩がすごく、家庭用で代表的なのはロボット掃除機くらいで、あとはペットロボットや、しゃべったりするペットに類似したロボットが多かったですが、いよいよフィジカルで実用的なロボットが家庭への試験導入レベルまでやってきたようですね。
AIが人の仕事を奪うとか、AIの暴走を危惧するニュースがあったりしますが、共働きの世帯や単身世帯、中でもシニアの単身世帯が増えていく中で、労働生産性も増えない少子化の中、仕事を奪うどころか、人の暮らしをサポートして、人の生産性を上げてくれるアシストをしてくれるようになるのではないか?と期待しています。
グローバルで見れば、人口が増える国もあり、そういったところでは仕事が奪われる危機はわからなくはないですが、少なくとも日本においては心強い仲間として活用できるのではないかと思っています。一般家庭に普及するレベルの価格になるのがいつか・・・ってのが気になりますが、Chat GPTのOPEN AIが出資しているので期待したいところです。
参考記事リンク
- 1X、家庭用ヒューマノイドロボット「NEO Beta」を発表(DRONE.jp 2024/9/1)
- 1000台のヒューマノイドで学習加速するノルウェーの1X、グーグル出身Eric Jang氏がAI開発主導(日経クロステック 2024/7/10)
- 米OpenAI出資のロボット企業、“家庭用人型ロボット”を公開 2024年中に家庭への試験導入へ(IT media AI+ 2024/9/4)
2.健康管理とオンライン診療が受けられる家
ここ数年のスマートホームサービスは目まぐるしく進化していると感じます。この項目では、BtoBのスマートホームサービスですが、サービス連携しながら居住者のQOLを上げる工夫をしています。BtoBのスマートホームとは、スマートホームのサービサーが、一般消費者の私たちではなく、住宅提供事業者(デベロッパーやビルダー・工務店、設計事務所など)に提供するサービスで、これらのサービサーのスマートホームデバイスがもともと採油推されている物件です。
参考リンクに挙げているリンクジャパンは、2024年4月に、日鉄興和不動産というデベロッパーが販売開始した千葉県浦安市の分譲マンション「リビオ浦安北栄ブライト」に、地元クリニックと連携して自宅にいながらオンライン診療や薬の宅配予約、支払までワンストップで対応しています。
こういった物件がコロナ禍でたくさんあったら、コロナ外来などの対応がもう少し楽になったりしたのかもしれませんね。
参考リンク
- 家が自動で体調測定、遠隔診療も スマートホーム最前線(LBSローカルビジネスサテライト 2024/3/20)
- 国内初となるスマートホーム統合アプリでのかかりつけ医による「オンライン診療サービス」が開始(リンクジャパン 2024/6/11)
- 全国300社が利用するスマートホームサービスと日本唯一の仮想待合室型オンライン診療サービスが連携(アクセルラボ 2023/12/12)
3.電池なしで永続的に動くデバイス!?
Wi-FiやBluetoothの微弱な通信用電波を使って電力を生み出して、電子機器を駆動させる電力を発生できる技術を東北大学などの研究チームが開発したそうです。これって、昔はエジソンランプからはじまり、白熱球から蛍光灯、そしてLEDに照明が進化したように、電池のリサイクル問題も解決できるし、様々な社会課題が解決できそうな。
「電源フリー(コンセントフリー)」は個人的に次世代の課題の一つと思っていて、コンセントからの直給電が減ると、家電や家具、家のデザインが変わると思っています。すでにスマート照明は、電気計画や電気工事を細かくしなくても、極論、全ての電気を1回路と片切りスイッチ1つで建築して、スマホアプリでグループ設定できるし、アクセサリのリモコンや人感センサーで住まい手の好みに合わせて微調整ができます。
あと、技術的には、ワイヤレス給電のQi(チー)が近いですが、それよりも容量の大きいPOWER SPOT(ベルデザイン)という技術もありますし、Wi-Fiセンシングで感知する電球WiZ(シグニファイジャパン)ものもあったりします。これらが住宅に実装されたら、照明スイッチフリー、コンセントフリーなので、間取りやレイアウト変更も思いのままになります。どうしても欲しい時はコンパクトなポータブル電源を使えばよかったり。
参考リンク
- 空間を飛び交うWi-FiやBluetoothの電波から電力を生み出す技術が開発される、電池無しで永続的に動くデバイスの実現へ向けた一歩(Gigazine 2024/8/29)
- ワークスタイリング東京ミッドタウン八重洲にHOME-insideを導入(ベルデザイン)
- 世界初 Wi-Fiセンシング機能を標準搭載したスマート照明「WiZ」が日本初上陸(シグニファイジャパン 2022/9/21)
- 沖縄発「やさしいみまもり」の全国展開に向けたnami™との業務提携のお知らせ(おきでんCplusC 2023/10/30)
まとめ
僕たちの暮らしはまだまだアナログです。インターネットにつながる家電は増えてきましたし、電力会社が全世帯スマートメーターに入れ替える動き(経産省によると、2021年3月で全国の85.7%、2024年度には全世帯への設置が完了予定)もありますし、なによりスマホはめちゃくちゃハイテクになっています。
今日の記事ではご紹介していませんが、スマホの生体認証(指紋や顔認証)は、住宅のエントランスやスマートロックでも採用され始めてますし、様々なアプリが日々アップデートされてよくなっていきます。遠くない将来、家はアナログな建築ではなく、発電や節電、省エネのHEMSだけでなく、スマートホームにより、「家そのものがアップデートされていくデバイスになる」と考えています。
快適で便利で安心な(安心、が課題かもですが)アップデートできる家、ワクワクする世の中になっていきますように☆